神戸発のポップパンクバンドOLD SCHOOL。
前身バンドからの改名で2016年から活動を開始し、現体制の5人になったのは2018年から。現行ポップパンクに影響を受けた情緒的でキャッチーなサウンドと英語詞が魅力の彼ら。
今注目しておきたい関西のアーティストなのです。そんな彼らに今回インタビューしてきました!
前半は彼らについて、後半はホップパンクというジャンルにフォーカスした内容になっています。ぜひこの機会にホップパンクについて一緒に学んでいきましょ〜!

ゴッティGt/Cho、ケイマDr
━━今回はインタビューを受けてくださりありがとうございます!
イッサ:よろしくお願いします。バンドでは、ボーカルと作詞作曲をやってますイッサといいます。最近の趣味は筋トレです!
ゴッティ:ゴッティです。バンドではギターとコーラスをやっています。楽曲のギターフレーズとか作ったりもしてるよ。お願いします〜
ガチャ:ガチャです。ベースとコーラス、OLD SCHOOLのSNSを更新など担当しています。今日はよろしくお願いします。
━━OLD SCHOOLさんは今年の5月にリリースされたMVがバンドとして初めてのMVなんですよね。映像が綺麗で爽やかだけど情緒的なメロディーがマッチしていてカッコ良かったです〜!
ガチャ:ありがとう!そう、今回の〈Misunderstanguing〉が初めての作品になるね。プロの映像の方にお願いした甲斐があって、凄く良い物を作ることができたと満足してるよ!
イッサ:今回MVを作成するという選択をしたことは、僕たちの中ではかなり思い切った決断ではあったんやけどね。

━━そうなんですね。結成されて4年程経たれているのに、なぜ今までMV撮りされていなかったんですか?
イッサ:前々から録りたい!って気持ちはみんなあったんだけど、中々行動に踏み出せずで…
ガチャ:そうなんよね〜踏み出せなかった理由としては、単純にバンドとして自信がなかったからかなと思うんだ。
━━自信がなかったという理由は意外でした!笑
ガチャ:MVの〈Misunderstanding〉って曲は、バンド史上初めてメンバー全員が納得できるものができたから「この曲なら今まで自信がなくてできなかったこともできちゃうかも」って全員が思えたことが大きいかなって思うよ。
イッサ:〈Misunderstanding〉は、レコーディングの直前でできた曲なんやけどね。
ゴッティ:みんなこの曲を気に入っていたし、レコーディングの時に必ず録ろうって満場一致で決めたよね。

━━全員賛成でスムーズに決定できるってすごいことですよ。全員仲よさそうだなって見ていて感じます。ちなみにメンバーで遊びに行ったりするんですか?
ゴッティ:この前、俺とガチャと、今年から加入してくれたギターのケンシ君(Gt)っていう子がいるんだけど、その3人で最近遊びに行ったよ!あんまりメンバーで遊びに行ったりしないんだけどもね。
ガチャ:楽しかった!俺ら仲いいわって再確認した笑 ケンシ君がバンドの潤滑油だと思ったよ。
イッサ:あ〜そうかもね。ケンシ君はずっとヘラヘラ笑ってていつも楽観的よね。
ガチャ:確かにドラムとギターが加入してくれて5人になったことで仲もより深まったし、良い曲が続々できるし、ライブも少しづつよくなった気がするし、素敵なお誘いをいただけることが増えたりしてるよ。

━━今のこの5人でメンバーで再出発できたことが自信を引き出したということでしょうか…
ゴッティ:ああ〜〜確かに!活動休止前と比べて自信持って活動することができたと思う。
ガチャ:うんうん、以前からバンドで曲をやるのはすごく好きで、でも俺らがしている曲が好きそうな層や、届いて欲しい人に届けられていないんじゃないかと感じていて、最近その届け方がようやくわかってきた気がする。
イッサ:同世代のポップパンクバンドや、ジャンルは少し違えど、神戸の尊敬するバンドマンと日々高め合える環境がある。最近、同世代のポップパンクをやっているバンドの名前がSNSで上がるようになったことで、ポップパンクというジャンルを聴く人口が増えたと感じているよ。
ガチャ:そう、そのじわじわときているポップパンクの波に上手く乗りたいよね。ポップパンクの流行りを作った第1世帯とも言えるバンドは、【See You Smile】【STAY HOME ALONE】 や【UNMASK aLIVE】とかかな。すごくかっこいいよ。その後の時期くらいに俺たちがいる感じかも。第1世代がスプリットツアーという形のツアーを各地でやったり、かなり活発に音楽活動を行っているんよ。そこからポップパンクを支持する人が増えていく形でジャンルとしての認知度を上げたんだと思う。
イッサ:この時期からポップパンク始めようってなった人もいるだろうし、実際にこのジャンルを聴く人も増えたと思うし、その変化を肌で感じていくことはモチベーションに繋がったよね。

━━ポップパンクといえば、【Green Day】【SUM41】などの有名バンドが連想されますよね。でも、OLD SCHOOLさんは元々はポップパンクのバンドではなかったとお伺いしました。
イッサ:そう、結成間もない頃はポップパンクではなかったんだ。
ガチャ:きっかけは昔、【Castaway】っていうバンドと、【WE ARE THE CHAMPION$】というポップパンクバンドの生演奏を観れる機会があって…めっちゃかっこよかったよな。
イッサ:そう、俺もゴッティもその場にいたんだけど、その生演奏でポップパンクの魅力を思い知らされたよね。かなり衝撃的やった。
ガチャ:俺らも元々、日奈子ちゃんが最初に上げたような
【Green Day】【SUM41】をポップパンクのイメージとしてたんだ。その時はそこまで惹きつけられる物を感じなかったんだ。
イッサ:でも、生演奏観た時になんだこれ!めちゃくちゃかっこいい!」って全員なったよな!ポップパンクを含めて色んな音楽を知ったことで「あ、俺たちはポップパンクがやりたいんだ」って行き着けたんだ。
ガチャ:そこからポップパンクに徐々に寄せていって今に至るんよね。
ゴッティ:そうそう、その時期から英語詞の曲を作るようになったね。

━━余程衝撃的だったんですね…ポップパンクの魅力って具体的にどんなところでしょうか?
イッサ:魅力としては、使用している和音の響きが哀愁漂う感じで、展開も豊富、尚且つメロディは情緒的だけどキャッチーなところかな。
ガチャ:例えばみんなの想像しているパンク音楽って疾走感というか、最初から最後まで速いスピードで完結する感じだと思うんだけども、対してポップパンクはそんな疾走感はない。だから聴きやすい。
ゴッティ:うんうん、割と速くなくてノリが一定なのが聴きやすいかもね。
ガチャ:そうやね、ポップパンクは従来にない新しいノリやすさを提示していると思う。
━━最近日本の同世代のバンドでポップパンクを演奏されるのをチラホラ見る機会が増えた気がします。でも,音楽史的に30年くらいしか歴史がないじゃないですか、ジャンルが生まれた当初のポップパンクと、今のポップパンクって変化しているものなんでしょうか?
ガチャ:変化はしていっていると思う。ジャンルとしてはポップパンクっていう、大きな括りがあるっていう感じだから、その中では分裂しているから変化しないわけがないかなと。
ゴッティ:昔よりはジャンルの分別つけにくいものだと思う。聞く人からしたら「これはポップパンクだ。いや、これはポップパンクではないよね」ってなる、ボーダーラインが曖昧なものなのかも。
イッサ:確実な正解はないので、良い意味で広く楽しめるんじゃないかと思うけどね!
ガチャ:そういえば、最近ポップパンクで有名な海外のバンドがSNSで「俺たちがポップパンクを終わらせた」って言う謎のツイートをかなり前だけど投稿していたよな。笑
イッサ:そう、海外ではポップパンクというかパンクかな?死にゆくあるみたいやな笑

━━ええ、ポップパンクって新しいジャンルなのに、もう死んじゃったんですか。笑
イッサ:ホップパンクというか、パンクという大きな括りのことだと思うけど、音楽史的に海外ではリスナーが年々減っていて、実際に死にゆくものって言われてるらしいんよ。
ガチャ:当初のポップパンクサウンドから近いバンドは日本に昔からいて、昔のサウンドをインスパイアしながら進化したバンドは数年前までいたらしいんだけども、ここ数年前からそのサウンドは一気に断絶してる。だから、俺たちの先輩バンドの数は少ないみたい。
ゴッティ:音楽史的にいうレジェンドはいるんだけどね、ポップパンクって短命なジャンルなのかもしれないね。
イッサ:確かに。ポップパンクと唱えているバンドで大型フェスに多数出演しているバンドは居ないように思う。
ガチャ:まだまだ進行ジャンルなのかもしれないし、もしかしたら使い古されて死んでいるジャンルなのかもしれへん…
イッサ:日本ではまだ流行りきっていないのもあるので、同世代と一緒に盛り上げていきたい!
ゴッティ:うんうん! 今日ポップパンクって何回言ったやろう。笑

━━お話ありがとうございます。最後にこれからの挑戦を教えてください!
ゴッティ:近々の挑戦としては、11月4日の企画とツアーを成功させること!仲良しのバンドである【UNMASK aLIVE】のツアーを一緒に回りながらもっと多くの人に届けたいな。
イッサ:今、丁度新曲を撮っていて、その新曲リリースに向けて準備をしてるんよ!楽しみにしていてほしいな。
ゴッティ:記事を読んでくれている人の中にも、ポップパンクって単語を聞いたこともない人もいるはずだし、ポップパンク を知らない人へ1人でも多く知ってもらえるよう積極的に活動していきたいね。
ガチャ:そうやな、第1世代である【See You Smile】とかも積極的に外のジャンルともやってポップパンク を広めたように、僕たちもどんどん殻を破って広げていけたらなと思います!

Misunderstanding (Official Music Video)

Artist / OLDSCHOOL @OLDSCHOOL_KOBE
Writer / Umetani hinako @1975tyiffy
Photographer / Iwagoshi Daichi @g_____osii