誰もが挑戦できる居場所を作る LINDA HOSTEL 106共同創業者 張本瞬奎

誰もが挑戦できる居場所を作る LINDA  HOSTEL 106共同創業者 張本瞬奎

2019年6月に大阪・中崎町でオープンしたばかりのLINDA HOSTEL 106 。

ホテルと併設しているカフェは、人が自然と集まる穏やかな空間が流れている。

実は、私たちBOY MEETS ARTもミーティングの時によく利用させてもらっているのだ。
今回はそんなLINDA HOSTEL106の創業代表の張本瞬奎(はりもと しゅんけい)さんにお話を伺った。

LINDAHOSTEL106のスタート

Writer / 平野 ひかる (BOY MEETS ART)

━━こんにちは!では初めにリンダホステルを作ろうと思ったきっかけを聞いてもいいですか?

張本瞬奎( 以下、張本):
リンダはトミー(共同創業代表の水口智博さんの愛称)の旅の経験から始まったんです。トミーは大学生のとき、インドに行ったりアメリカ横断したりでよく旅をしてたんです。そこで、現地の人と仲良くなって、家族総出で迎え入れてくれてご飯振舞ってくれて…みたいな体験をしていて。

僕たちは、その体験を次は自分たちが旅人に与えたいと思ったんです。それで、彼が情報発信している時に、彼の親のつながりで、このリンダのスペースを所有している人がチャンスをくれる機会があって。それがスタートです。

━━海外での旅を通して得た経験を次は自分が与える側に…!
確かに旅先で得られる経験って思い出深いものが多いですよね。

張本:僕は、その準備段階でトミーと一緒にLINDAを立ち会えげることが決まりました。

僕自身に関しては、前職を七ヶ月でやめたんです。そこで、環境によって楽しさも違えば、自分がエネルギッシュになるときと、そうでない時があるなって気づきました。個人のマインドでどうにかできる部分もあるけど、環境に影響されることも大きい。そういう経験があって、自分が1人で、できないことばかりだからこそ、環境を整えることに興味を持ちました。

━━そんな経歴があったんですね、、!

張本:環境を作ることが上手になれば、自分も周りにいる人も楽しく働ける。そして楽しく生きられるんじゃないか。そんな想いを大学生の頃から抱いていました。だから、そういう環境をホステルで作れたら面白いんじゃないかなって思ったのが、トミーと出会って思ったことです。

左:張本さん 右:トミーさん(創業代表の水口智博さん)

張本:個人のやりたいこととか、熱中できることってなかなか見つけられないって思っていて。そういうのってどこから見つけるかっていうと、きっと、いろんな人を見て嫉妬したりとか、いろんな行動して、自分の中で違和感が発生したりとか、課題を感じたりとか、そういうところからだと思うんです。
でも、それって現状の自分と他者との関わりや、自分のいる環境とのギャップや違いから生まれるものかなと。全く同じやと何も思わないじゃないですか?
共感するなあくらいで(笑)

━━確かにそうですね(笑)
出会いから生まれる刺激って大きい気がする…!

張本:違うからこそもやもやするし、違うからこそ憧れたり、嫉妬したり。それらから、違いが生まれる空間を作りたいなと思いました。

━━違いが生まれる空間かあ…確かに学校や職場では”違うこと”にネガティブなイメージを持つことは多そう。

海外の人だけがいる場所じゃなくて、地元の人もいて、いろんな職業、バックグラウンドや価値観を持っている人たちが集まって、若者も一緒に関われる場所を作れば、すごく価値観が広がるんじゃないかなと思いました。もっと自分のやりたいことが見つかるきっかけが落ちる場所になるんじゃないかって。それで、個人の可能性をもっと開ける場所を作って行きたいなってところからこのLINDA HOSTEL106はスタートしました。

僕らがやっていること

━━リンダではホステル以外に、カフェ&バー、イベント開催と多様なことをされているんですね!それに加えて”アクティビティ”というものがあるとお聞きしたのですが、アクティビティとは、具体的にどんなことをされているんですか?

張本:ツアーやったりとか、日本文化を体験できるコンテンツ、例えば、お好み焼き作ってみよう!とかですね。
外国人が、日本文化を普通に受けるのではなくて、体験することで文化を知れたり、母国の文化との違いを知って、より母国を好きになったり、といった経験を提供するのが、アクティビティです。

━━泊まれるだけじゃなくて日本の文化まで楽しめるなんて、、外国の方が羨ましい笑 
イベントとはアクティビティとはまた違うものなのですか?

張本:そうですね。リンダのイベントの特徴は、日本の方向けってところなんです。ゲストハウスって基本的には、海外のお客さんがメインターゲットだから、たこ焼きパーティーとか、そういう国際交流のイベントをすることが多いイメージですよね。だから、日本人に向けたトークイベントとか、ワークショップとかあまりありません。

でも、個人的にやりたいことは、そういうイベントなんです。
現状に何かにもやもやしてたりとか、課題を持っている人が、リンダにくることによって、「何か解決するんじゃないか」「チャンスを掴めるんじゃないか」もしくは新たな人間関係できるんじゃないかって、現状がよくなるきっかけをつかんでほしいんです。

イベントが大きくなって行って、大阪泊まるなら、あそこ泊まったら面白いよ!って言ってもらえたらいいなって思います。世界中の旅人、日本の旅人、地元の人で何かしら新しい気づきやったりとか人間関係とかを求めて来て欲しいですね。

━━何かにもやもやしてる人とか、そういうのを変えたい人に来てほしいとかあるんですか?

張本:そういうたち人にもぜひ来てほしいです!基本的には、現状に違和感持ってたりとか、知的好奇心あって新しいこと知りたい、挑戦したいって人には来てほしいです。実際、バーの方が結構そういう人がくるかな。

━━そうなんですか!

張本:そう、普通にお酒楽しみたいとかやったら居酒屋行った方が安いし、味のクオリティを求めるなら本格的なバーに行くだろうしね。ここにくるメリットとなると、そういう駆け出しの結構若い人が集まって、自分と同じ境遇で励ましあえたりとか、会社の代表している方とか。ほんとにいろんなことしてるような人とかも集まります。まあその中で僕が一番学んでるんですけどね。(笑)

楽しいことというか、バーのお酒のこともやし、アートのこともやし、その分野に精通してる人とかくるから、そういう人と、普通にお酒飲みに来たら会えて、話せるっていうのは若者にとってなかないと思いますね。

━━確かに、、!大人の方と関わる場はバイトくらいしかないかも…
貴重な場ですね

LINDA HOSTEL 106 イベントの様子

━━リンダホステルを立ち上げて行く中で印象的なことはありましたか?

張本:このホステルのいいところは、助けてくれる人がめちゃくちゃ多いなって感じます。多分それが印象的だし、一番の強みな気もしています。

一年半前くらいから準備してて、去年の6月から12月の半年間は週一でバー立ってたりとか、毎週朝活してたりとか、清掃活動してたりとか、そういうDIYも然りでいろんな人と関わってました。それに、何かやるなら人を巻き込んでましたね。

━━あ、それでみんなでDIYしたりとかしてたんですね!

張本:そう、そういうのやってたから、今もだけど、色んな人たちがめちゃくちゃ助けてくれるんです。ゲストハウスを立てるのに関わってる人がこんなに多いホステルってないんじゃないかな。

━━うん、確かに。そこが他のホステルとの違いで強みって感じですかね。

張本:通常ホステルって、立ち上げにすごくお金がかかるし、それに運営が未経験の若者2人ってなると、ハードルが高い。だからこそ、手伝うよっていってくれる人は多かったのかなと思います。

━━みんなでホステルを作ってるって感じですね!

━━LINDA HOSTEl106には独特の雰囲気があると思うんですが、何か内装にこだわりあるんですか?

張本:未完成感というか、今後も変わっていきそうな余白は残してもらってますそれはなんか、このオープンな入り口もそうやけど、結構作り込まれてたりとか、クローズドすぎたりとか、めっちゃもう完成されてますみたいな場だと、そこに何か加えようやったりとか、こうしたらいいんちゃう?てことが言いづらいからです。
だから”お客さん”になりがちやなと思ってて。

でもなんか、「ここもっとこうしたらいいやん!」とか、もっとツッコミの余白みたいな。「自分も関われそう!」とか「自分もここもっとよくできそう!」っていう余白があるから、来る人もただのお客さんじゃなくて、一緒にリンダを作っていく仲間になりやすいなと思ってて、そういうのを空間として作ってもらってる。

張本:完成というか、終わっちゃうとね、関われないから。自分らでやるより、みんなでやる方がおもろいっていう価値観は常にあるから、そこは大事にしていきたい

LINDA HOSTEL 106 スタッフの皆さん

変化し続ける

━━リンダホステル始める前とあとで心境の変化はありましたか?

張本:熱中できてるのは久しぶりな感覚がありますね今まで一番熱中できてたって行ったら高校三年で、部活も佳境を迎えてきて、受験もあってみたいに夢中に頑張ってた時でした。

だから、何かに熱中する生き方はしたいなって思ってます。

大学入ってた時、熱中できるものがないなあってモヤモヤしてる時もありました。社会人一年目も、なんか頑張るけど空回りしちゃうみたいになってて。。今、振り返って比較してみると、圧倒的今の方が頭動かしてるし、1日の起きてる時間ほとんどリンダのことやってますね。でもそれが苦しくない状況だから、 「あ、めっちゃ幸せやん」って感じますね。(笑)

熱中できるものなんだろうなっていうのは気づけてるから、そこの楽しさというか、間違ってない感、納得いく働き方は今すげえできてるなって感じます。ありがたいですよね。(笑)

━━熱中できるものっていいですよね!

張本:そうですね、そこを見つけれてるのが一番良いと思う。あとは一緒にいる人も変わってはきていますね。

挑戦していると、挑戦してる人たちが関わってくれたりとかするから、いろんな知識を与えてくださったりとか、めっちゃ学ばせてもらってます。自分のやりたいこと、もしくは、解決したいことに熱中してる人と関われてるから、その面白さもやばいですね、最近。

━━類は友を呼ぶ、みたいな感じで集まってくるんですかね?

張本:そうかもしれないですね。
でも、もちろん楽しくない部分もあるし、しんどい部分もあります。それこそ数字面とか、自分の力の無さとか不甲斐なさは毎日感じるから、そういうところを解決して言ったらもっと楽しくなるやろなあと思いますね。

今楽しいのは、多分、自分がほんとに向いてることに近いからだろうなと思います。でも、これって偶然な部分も大きいのと、偶然じゃない部分もある気がします。やりたいことって、家庭と会社内、もしくは学校内、その外にあるんじゃないかなって思ってて、会社内とかだと、やらなきゃいけないことか決まってるから、この中で自分のやりたいこと探すって結構、難しいし、熱中できない状態だなって思う。

だから、外で探すしかなくて、いろんなコミュニティ行ったりして、*サードプレイスでやりたいこと見つけるのはすごい大事なことだなって思います。自分の経験上、そのサードプレイスは、自分らしく働く方法を探すいい手段になるなっていうのに気づけたのも収穫ですね。

*サードプレイス…自宅(ファーストプレイス)でも職場・学校(セカンドプレイス)でもない、自分にとって心地の良い時間を過ごせる第三の居場所という意味

━━張本さんが今までの経験上でこんなんあったらよかったな、とかそういう思いも全部入ってるんですかね。

張本:あそこにおったら楽しいなとか、めっちゃ頑張れるなってところは要素取り入れてって環境づくりしてますね。

走る張本さん

LINDA HOSEL106が目指すところ

━━最後に、リンダホステル開業からちょうど半年が経ちましたが、今後の展望を聞いてもいいですか?

張本:目先の展望と先の展望があります。目先のところだと、まだ全然満足していないところが山ほどあって。。

それこそまだ海外の宿泊者がすごく多いわけじゃないし、バーの方も毎日2、30にんいるような空間も作れてないんです。文化の出会い、自分と違う価値観に気づける出会いって人がいないと無理な部分も多いので。

だからまずは、色々なジャンルの人を集めるところからですね。「リンダに行ったら面白い人がいるよね」っていう空間を作ることが短めな展望です。

具体的にいうと、世界中の旅人、いろんな働き方してる人、若者がいつつも、30、40代もいる空間だったりとか、男女配分とか、安心する上で何かを学べる空間を作りたいです。

ホステルの方でいうと、もっと地域の良さとか、大阪の面白さをちゃんと体感してもらうようなコンテンツを届けること、今はガイドツアーで、ハシゴ飲みとか、銭湯とかランニングとかいろんなツアーを用意して、日本人の友達もできて、そこでもっと何か気になったことどんどん聴きやすい状態を作れば、おもろい発見がある旅になると思うから、そこを届けていきたいですね。

走る張本さん

張本:先の展望をいうと、大阪で挑戦することってすごい難しいっていう印象を変えていけたらいいなあって思っています。

だから、大阪に複数店舗ができて、全国にも何店舗か出して行って、「リンダって世界感があって、リンダにいくと面白い発見があるよね」「自分らしく楽しく働くきっかけになるよね」ってなって欲しい。
そういう人たちが集まって来て、全国的にもできたら現状変えたい人が行く場所ができる。そして、その上で大阪が一番熱いよねってなれば大阪が盛り上がって、大阪でも頑張れる人が増えるかなって思いました。
それに、なんか寂しいし笑 みんな東京行くやんみたいな(笑)

━━確かに寂しい笑

張本:そこは解決したい。(笑)
あとはトミーが大阪すごい好きだし、大阪の良さを大阪住んでる人も海外の人もや大阪以外に住んでる人にも知ってほしいなと思います(笑)

今この場所をいかによりよくするかを考えているから、ふわっとしか未来のことは考えてないですね。
まだ一個目頑張るくらいです。


帰るときはスタッフの方が出口までお見送りに来てくれた。
「ではまた!」と手を振って別れを告げる。
「また帰って来てもいい場所なんだ。」
そう思わせてくれるここは、もう私の新しい居場所になっていた。ここにくれば、素敵な出会いがあるかも。

Target / Shunkei Harimoto @shunkeii

Interviewer / Hikaru Hirano @hirano__004
Photographer / Daichi Iwagoshi
@g_____oshi

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